借りぐらしのアリエッティ観てきた

初日で土曜日だったので、アサイチで映画館へ行って観てきた。

シナリオ

割とあっさり風味で「床の下には小人さんがいるんですよー」というお話。
あっさりだからって、つまらないワケじゃない、しっかり面白い。

映像

終始一貫した「ジブリ的」映像、恒例のジブリ飯も健在。
最近じゃ見かけなくなった丁寧な背景の書き込みはそれだけで感動した、冒頭でアリエッティが庭を走るシーンだけで軽く涙ぐんだ。
そのシーンには感動する要素は特にないが、アニメ好きから見た「丁寧な仕事」に感動したのである、ジブリアニメのキャラクターの動きは人を感動させるほど魅力的。

音楽

どっかで聞いたような・・・と劇中ずっと思ってたが、後半で「あーこれ聖剣伝説 Legend of Manaの曲に似てるわー」と気づいた。
ハープメインのケルト風味なメロディが実にそれっぽい。

演出

アリエッティが父上と台所に侵入した時のシーンでの「環境音」を使った空間の演出は圧巻、それ以外にも随所に環境音を使った「アリエッティは小さい」という演出が盛り込まれている。
音以上に素晴らしかったのは、何と言っても「液体」の表現である。
アリエッティの身体につく水滴の描写、ポットから注がれるお茶の描写、これらの表面張力に忠実な「液体」の描写が「アリエッティは小さい」ということを常に意識させる。
人間のように暮らす彼らは、我々とは違う「小さい」存在なのだ、ということを常に観客に意識させる演出が徹底されていることが本当に凄いことだと思う。
ああいう手法で「小さい」ということを意識させる作品は初めて観た、アニメーションならではの素晴らしい演出である。